【実例版】なぜiPhoneが熱くなる？発熱する原因と対処法

【序文】

iPhoneを充電しているときや普通に使っているときに何故かいつもよりiPhoneが異常に発熱してる。「このまま使っていていいだろうか？熱くなり過ぎておかしくなったり？もしかして燃えたら？」と心配になります。特にこのページをご覧になっている方は同様な経験をされていることでしょう。今回は、10年のあいだiPhoneの修理をしてきて実例から見えてくる「異常発熱」にポイントを当て「iPhoneが異常に熱く・発熱する原因と対処法」などをまとめました。

ちなみにですが、筆者は文章を書くのは苦手です。でも、Webの専門業者に頼んでの見栄えのするページも作成していません。下手なうえに自己流なので、参考になるのかも分かりません。それを踏まえ、まとめ方がおかしくても大目に見て下さい。

【目次】

■iPhoneが熱くなる時の状況は？

状況1.長時間のゲームや動画を見続けて熱くなる
状況2.充電中に熱くなる
状況3.使っていないのに熱くなる

■iPhoneが熱い・異常発熱する原因はなぜ？

原因1.水濡れ・水没による過電流による異常発熱
原因2.バッテリーの経年劣化
原因3.ロジックボード上のチップ部品の経年劣化または故障
原因4.iOSのアップデート

■iPhoneが熱い・異常発熱時に試したい対処法

対処法1.iPhoneの電源を切り、冷ます
対処法2.使わない通信機能をオフにする
対処法3.アプリの自動更新をオフにする
対処法4.充電中はiPhoneを使わない？
対処法でもiPhoneの発熱が収まらない場合

■なぜiPhoneが熱くなる？発熱する原因と対処法のまとめ

【本文】

■iPhoneが熱くなる時の状況は？

どんな時に熱くなるんでしょうか？通常の場合、iPhoneを使えば暖かくなります。また、CPUやバッテリーに負荷をかけるようなアプリを使った時などには更に暖かくなります。

状況1.長時間のゲームや動画を見続けて熱くなる

消費電力の多いアプリやゲームをしたり、また動画を見ると、ロジックボード（特にCPU、アナログ回路）が消費電力に比例してiPhoneが熱くなります。発熱に対する放熱は、部品の熱による特性も計算したうえで、十分な余裕も持って設計されていると思いますが、外気の温度が高く、長時間に渡りそれをすることで、放熱能力が間に合わず更に温度が上昇して異常発熱の要因となります。

状況2.充電中に熱くなる

iPhoneの充電中もバッテリーが発熱します。筆者は、iPad用のアダプタを使いiPhoneの充電をする時があります、充電も早くて快適です。しかし、電流の増加に比例し発熱量も増加しますが異常というほどには熱くなりません。但し、新品に比べ年数を経たバッテリーは充電中に発熱し易く、膨張しているバッテリーは異常に熱くなる恐れがあります。

バッテリーの膨張

状況3.使っていないのに熱くなる

iOSのバージョンアップをした際にも異常な発熱をすることがあり、1週間もしないうちに、iOSの修正版が出る場合も結構な頻度であります。また2年ほど前ですが、〇mobileで購入されたiPhoneが異常発熱しバッテリーの減りが尋常でないトラブルが連続発生しご相談に来られた実例も有りました。

■iPhoneが熱く発熱する原因はなぜ？

iPhoneが普段より熱くなったり、異常発熱している時の考えられる原因を筆者の修理の実績から考えてみました。前著で上げたアプリの使用によるCPU負荷の増大や、充電中でのアプリの使用などによる発熱は、耐久試験のような極端に長時間での使用は別として、発売から1～2年以内の比較的新しい機種で、通常気温の環境下での使用は、Appleの設計範囲内だと思います。

原因1.水濡れ・水没による過電流による異常発熱

最近のiPhoneは耐水処理の向上により水分が内部に入りにくくなってきています。しかし、耐水処理の経年劣化や衝撃を与えること、また、水圧等で水分が内部に入り込みます。また、お風呂の様な高温多湿な場所での使用により内部が結露し、水没と同様な不具合になる危険性があります。iPhoneは精密機器、電気回路は繋がっているのでどこが壊れるか見当もつきません。それが電源回路だったり、メイン回路だったり、インターフェースの回路など様々な回路に不具合が起こりえます。

純水でない水分が内部に入り電位差のある箇所に入り込めば、そこに電流が発生し手前の回路に過電流が流れます。例えば電位差の高い箇所（+）とグランド（－）だったら非常に多くの電流が発生し部品が破損し、異常発熱もします。それはバッテリーの電池が無くなるまで異常発熱は続きます。素手では触れないほどに発熱するケースもあります。

水没

原因2.バッテリーの経年劣化

使用状況にもよりますが、バッテリーの平均寿命は、充電↔放電の繰り返しで、500回前後と言われています。バッテリーの経年劣化（正極と負極、また間にあるセパレーターの経年劣化）により、充電中やアプリ使用時に非常に熱くなることがあります。経年劣化による異常発熱は危険です。後で書きますが、iOSのアップデート時の異常発熱にもバッテリーの経年劣化も引き金になっています。

原因3.ロジックボード上のチップ部品の経年劣化または故障

前著の「iPhoneが熱くなる時の状況」でも書きましたが、希なケースかも知れませんので・・・。
〇mobileで購入されたiPhoneの異常発熱のトラブルが連続発生しました。経年劣化とは行かないまでもチップ部品の品質不良での過電流です。これにより、バッテリーも本体も異常発熱しました、充電中でも電池の％が減ってしまう、更に、電源を切って充電をしてもバッテリー残量が減ってゼロになってしまう不具合でした。

原因4.iOSのアップデート

iOSをバージョンアップするとバッテリーの減りが激しい！異常に発熱する！は昔から「iPhoneの良くある」不具合です。アップデートが出るとすぐにアップデートをするユーザーもおられることでしょう。Apple社だけでは、分からなかった不具合などが「すぐアップデートするユーザー」からの声によりiOSの修正版として繁栄されます。バージョンアップは新たな機能も含まれているので、古いiPhoneに対しては負荷が大きくなりロジックボードの異常発熱に繋がります。バッテリーも劣化していれば、バッテリーも異常発熱することになります。

■iPhoneが熱い・異常発熱に対する対処法

ここでは、お使いのiPhoneが通常の発熱ではなく、異常に発熱した場合の対処法を紹介したいと思います。

対処法1.iPhoneの電源を切り、冷ます

当たり前かも知れませんが、とにかく、iPhoneの電源を切り冷ましましょう。たとえ水没させてしまい異常発熱している場合も電源を切ることが出来るなら同様に電源を切ります。水を含ませたタオルを使っての強制冷却もありますが、この場合は、あまりお勧めは出来ません。レアなケースの場合は冷やします。

★参考ページ：【もしiPhoneを濡らしたり水没させてしまったら！】

対処法2.使わない通信機能をオフにする
対処法3.アプリの自動更新をオフにする

もし、wifiとか位置情報GPSなどあまり使わない通信機能がオンになっている場合、また、iOSやアプリの自動更新がオンになっていれば、オフにすることで異常発熱を抑えられることがあります。これは、バッテリーの消耗にも一役貢献します。

対処法4.充電中はiPhoneを使わない？

良く言われることですが、実はたまに筆者もやってしまいます。iPhoneに搭載されているリチウムイオンバッテリーは充電しながらの使用が苦手な事も事実です。ただこれは、バッテリーの劣化を早めてしまう事に繋がるので、お勧めしない理由の方が大きいです。しかし、劣化したバッテリーの場合は、充電だけで発熱もし易い状態なので、充電しながらの使用は、異常発熱に繋がってしまいます。webなどで、異常発熱による発火の記事もありますが、大変希なケースか修理ミスだと思います。筆者も10年ほど修理に携わっていますが、発火した例は一度もありません。

★参考ページ：【バッテリーの交換について】

対処法でもiPhoneの発熱が収まらない場合

水没・水濡れなどで水分がiPhoneの本体内部に入って異常発熱している場合は、【対処法1.iPhoneの電源を切り、冷ます】を試みても発熱が直らない場合があります。出来ることなら1分でも早く修理店に持ち込み、バッテリーを外し通電を止めることで発熱されなくなります。ケースに入れて使っている方も少なくないと思いますが、たまにケースから取り出して発熱チェックをしてみてはいかがでしょうか？

■なぜiPhoneが熱くなる？発熱する原因と対処法のまとめ

webで紹介されている内容と違う原因もあると思いますが、修理業の立場からiPhoneの異常発熱の原因と対処法をまとめてみました。特に水没したiPhoneでの異常発熱では、消去法で原因を探る場合もありますが、通常使用での異常発熱は、バッテリーの劣化やロジックボードの異常、iOSのアップデートによる要因での発熱が多いと思います。iPhone修理のアイスマ松本駅前店では、このような異常発熱の要因を探るお手伝いもしていますので、お困りの際はぜひアイスマ松本駅前店にご相談・ご来店くださいませ。